2018年08月25日

観音竹 実家への思い

ベランダで、いろいろ植物の鉢植えを、家族に言わせると雑多に、楽しんでいるが、
その中に観音竹の鉢が4つある。

もう10年以上前に、3コインの店で、室内用のほんとに小さな鉢を見つけて買ったの
だが、年々大きくなり、鉢を替えてベランダに出し、それも地下茎でどんどん株が
増えてきたのを、時々株分けしているうちに4鉢に増えてしまったのだ。

  観音竹1.jpg  観音竹2.jpg


どちらかというと地味な観音竹など、なぜ育てたりしているかというと、
小さい頃の思い出からだ。

もう、とうに無くなってしまったけど、それなりに大きく立派だった実家の、 
門から玄関へ続く鉄平石敷の小道の両脇が、観音竹だったからだ。

私が 3歳位だっただろうか、兄弟姉妹がみな、次々とはしかにかかり、
一番下の私が最後にかかり、治ったのも一番後。 

治りかけの頃、兄姉達が学校や幼稚園に出かけた後だと思うが、玄関近くで
寝間着姿のまま、ひとりポツンとしゃがんで、何かを見ている幼い私の写真が
一枚あった。

しゃがんでいる私の後ろに 緑の青々した観音竹が茂っていた。

私の小さい頃の写真は 他の兄弟に比べて、極端に少なく、大きくなってからも、
なぜなんだろうと、悲しく思ったりしたものだったけど、めずらしく、たった一人で
写っている、小さい頃の私の写真。 

多分父が撮ってくれたのだと思うが、母だったかも知れない。
写真を撮られているのも知らないような感じで、斜め前の何かを見ている私。 

あまり父には 可愛がられた覚えがないので、勘繰れば、新しく買ったカメラの
試し撮りだったのかもしれない。 夏休みも近い頃だったから。

白黒の写真だったはずなのに、私の記憶の中では渋めの赤系統の格子の寝間着と 
青々とした艶のある濃い緑の観音竹がよみがえり、風に揺れる葉擦れの音さえ、
聞こえるような気がするのだ。

あの写真は今、どこにあるのだろうか。 家族のアルバムに貼ってあったけれど、
母屋をひきはらったり、引っ越ししたりして、まだ保管されているかどうかさえ、
分からない。


でも、観音竹を見ると、あの家で育ったのだという、その当時の実家を思い出して、
懐かしくなるのだ。



posted by アメジスト at 10:40| Comment(0) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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