2018年02月10日

アルマーニでもアルマイニ

小学校の新一年生のための標準服がアルマーニのデザインで、
一式9万円というのが、話題になっている。

その小学校は創立が明治11年、今年で139年という伝統校。
卒業生には、北村透谷、島崎藤村、近衛文麿、朝丘雪路と
いった方々もおられるそうだけど、れっきとした東京都中央区の
公立小学校。

しかも、銀座の数寄屋橋交差点近くのモザイク阪急の傍にあり、
アーチ形飾りのある塀にヨーロッパ調のアイアンの飾り門も瀟洒で、
半円形の窓や蔦をからませた校舎は、まるでキリスト教系の私学風。
銀座のランドマーク的な存在でもあるという。

この学校は、東京の中央に位置して、現在は地域的に一般住宅が減少し、
子供の数が減ったため、それを埋める形で、学区に関係なく希望者が
入学できる”特認校制度”が採用されている数校のうちの一校。
毎年30人程の校区外募集があり、入学できるのは約二倍の応募者からの抽選とか。
 
一学年2クラスで全校生徒350人というから、一学年60名足らずの約半数が
校区外から通う生徒ということになる。

問題の標準服(制服)は、校長先生が独断で決めたのだという。
なぜ、決定する前にPTAで父兄と相談しなかったというのが疑問。

公立の小学校の制服なのに高額過ぎるというのが取りざたされているが、
そもそも、なんでイタリアブランド「アルマーニ」なのかも不思議。 
(銀座なので、バーバリー、シャネルやエルメス等にも打診したが
断られたとか。 シャネルとエルメスにも仰天!)

ニュースの画面で見たところ、男子の半ズボンが少し長めだったのしか
特徴はなく、女の子はよくある普通の吊りスカートだし、帽子もよく見かける
交通安全の黄色帽と同じ形で、ただ色が冬用の黒と夏の白。 全体的に普通に
ありげなデザインだったけど、黒い上着の丈も長めで細身なのがアルマーニ風か?

昔バブルの頃、ある有名人が大枚はたいてアルマーニのスーツを作ったのだが、
自分の体形に合うように、ズボンの裾を短くしたりとか、あちこち直してもらう
うち、当初のアルマーニらしいラインは消え、結局は並みのスーツと殆ど変わらない
スタイルになってしまってトホホ、のようなことを面白可笑しく書いていたっけ。

イタリアの、しかも主に男性用が有名な高級ブランドで、どちらかというと着る人の
体系を選ぶスタイルで、日本人には着こなしが難しい、というイメージ。

アルマーニの洒落たデザインで、上等の生地と仕立ての服は、ハレの日や
通学にはかっこいいかもしれないけど、そもそも毎日、校庭を走り回って
ボール遊びもし、土埃にまみれるような子供の学校生活に適しているのか?

わが家の息子は制服のない小学校だったが、入学の時、学校へは、活動し易く、
少々汚れても大丈夫な服を着せてあげて下さい、と言われ、それを心がけた。

発育盛りの子供の服はすぐ小さくなってしまうもの。 お洒落な
アルマーニの制服も、サイズがあわなくなったら買い替えが必要になる。

それでなくとも、モノ入りの入学時に、制服一式9万円!と言われたら、
一般の親御さんならびっくりするだろう。 ニュースになるくらいだもの。

校長曰く、服装での教育という意味の造語らしい「服育」っていま一つ意味不明。
服装は個人のセンスなのだから、「服育」は各家庭に任せるべきではないのかしら。 
学校が制服という形で一方的に子供にセンスを押し付けてはいけないと思うのだけど。 

「食育」や「体育」ならまだしも、「服育」は子供たちにとって、
あるべき「学校教育」の本来の目的から、焦点がずれていませんか?

話題になるなら、もっと大事な学科の勉強法が画期的とかで注目される方が
子供にとって役立ち、学校としても名誉なことなのではないでしょうかね。

ともかく、その校長先生のセンス、いろんな意味で怪しいです。
そもそも、決定する前に、どうして誰とも相談しなかったのでしょうね?
私学ならまだしも、公立の小学校で、校長の独断はどこまで許されるのか。 

まさか、自分がいつもアルマーニを着ている訳でもアルマイニ!^^
posted by アメジスト at 02:08| Comment(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする